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ブレッドは数多の異世界に散らばった改造生物を追うために時空移動船に乗り次なる世
界を目指した。

そして次に到着した場所は荒れ果てた大地だった。
周囲の家やビルは無残にも崩壊されており戦争の跡のような場所だった。

時刻は夕方の4時30分。
夕焼けが辺りの風景を血のように赤く染め上げ無惨な光景が強調された。

ブレッドは辺りを歩くとリスが足に怪我をしているのを発見した。

「怪我してるじゃないか。ちょっと待ってろよ。今手当てしてやるからな」

ブレッドは白魔術を使いリスを治療した。そのおかげでリスは治った。
と、そのときだった。

地面をドンドンと叩く大きな足跡がブレッドに近づいてきた。

「ぐへへ。未だ人間の生き残りがいたのか。この俺様が一人残らず殴り殺してやるよ」

「お前は・・・・」

そこには筋肉質な巨体ドラゴンが立っていた。
ブレッドのレーダーによると『改造生物 No.451 マッスルドラゴン 戦闘力:50』
と示されていた。

それは圧倒的な強さだった。
ブレッドの戦闘力は4.5であり一般男性よりも低い。まるで勝ち目がなかった。

「いくぜ、おい!」

マッスルドラゴンは早くも先制攻撃を仕掛けた。筋肉質な拳を地面に振り落とし大地を
揺さぶる・・・・。
それによりブレッドは身動きが取れなくなっている間、マッスルドラゴンはブレッドに
近づき何度でも拳で攻撃を繰り出した。

「オラオラオラ!!!」

「ぐはっ。なんて力だ・・・・」

「はははは。どうしたどうしたっ!!このひょろっとした腰ぬけ野郎が・・・・」

「ぶはっ・・・・!!」

「お前はとんだ腰ぬけ野郎だぞ。まだ赤子の手頸を捻ったほうがおもしれぇーぜ。ぐは
はは」

このドラゴンは相当口が悪いようだ。ブレッドはこのドラゴンの言動にイラッときた。

(このドラゴン、自信過剰でなおかつ性格最悪だな・・・・。仕方ない。アレを使うか・・・・)

ブレッドは素早さによりその場を一時退いた。

「オラオラ!!逃げてんじゃねーよ。このチキン野郎がっ!!俺様が喰っちまうぜ。まぁ
、お前さんを喰ったところでおつまみ程度にしか味わえないがな。ぐはははは!!!」

マッスルドラゴンはブレッドを余裕たっぷりな表情で探していた。

だが、そのときだった・・・・。
メスが高速で飛んできてマッスルドラゴンの胸部分に突き刺さった。

「・・・・ぐぐっ!!」

「当たったみたいだな」

ブレッドが遠くからダーツのごとくメスを投げつけたようだ。

良く見るとメスの先端には紫色の塗料のようなものが塗られており、それがマッスルド
ラゴンの体内に流れていく・・・・。

「なっ・・・・なんだこれは・・・・・!!身体が痺れるぅ!!」

マッスルドラゴンは一瞬の出来事で油断していたこともあり、それを避け切ることはで
きず見事に刺さってしまい身体が痺れて急に身動きが取れなくなってしまった。

「どうやら、ここまでのようだな」

ブレッドがマッスルドラゴンのもとに現れた。

「くっ、くそぉ。身体が痺れて動かねぇ。おい。この野郎!!てめぇ、俺様の身体に何
しやがったんだ?」

「とても良い質問だ。俺は薬学部出身でね。武道の心得は乏しいが、いろんな薬を作れ
る知識を持ってるんだ。メスにこの前作った薬を塗ってお前に刺したってわけだ」

「そうかよ。よくも俺に痺れ薬を刺してくれたな。そうと分かればこんな痺れ俺の筋力
で止めてやる」

「おいおい。何勘違いしてるんだ。俺が塗ったのは『痺れ薬』なんてちんけなものじゃ
ないぞ。・・・・それは『筋肉増強促進剤』といってね・・・・。その薬が体内に流れ込
むと筋肉が痺れ次第に増強され肥大化していく。その肥大化の力は絶大で肉体の極限と
耐性を超えてしまう・・・。そして限界にまで膨れ上がってしまった筋肉は爆発してし
まうんだ・・・・・・後のことは分かるよな・・・・?」

「なっ、なに・・・・!!」

するとマッスルドラゴンの筋肉は痺れとともに次第に肥大化していった。

「お前、卑怯だぞ!こんなもの使いやがって!!」

「いやいや、お前の巨体のほうが卑怯だと思うんだがな・・・」

マッスルドラゴンはさらに筋肉が増強され肥大化していった。

「なぁ、おい・・・・俺が悪かった。助けてくれ!!!」

「何を言ってるんだ?マッスルボディーが手に入ったんだし良かったじゃないか。それ
に人間よりも強いドラゴンともあろう者がそんなみっともない言葉を吐くべきじゃないぞ。
情けないだろ・・・・」

そうしているうちにとうとう肉体の限度を超えてしまった。

「ぐっ、ぐああぁぁぁぁあああああ!!!!」

マッスルドラゴンは身体を支えている筋肉はすべて大爆発を起こし、彼の筋肉はすべて
消滅してしまった。しかも筋肉は二度と元に戻らないようだ。

「あっ、あがががぁ・・・・」

それによりマッスルドラゴンの身体は極端に収縮され体系がガリガリに痩せてしまい滑
稽な姿となってしまった。
筋肉が完全消滅してしまったことで脂肪と臓器と骨だけになってしまい、マッスルドラ
ゴンは戦闘力のほうも『0.9』という数値がレーダーに示されており極端に減少し人間の
赤子以下となってしまった。

「・・・おっ・・・・おえの・・・きんいくがぁ・・・・・」

マッスルドラゴンは力を失い、滑舌が悪くなり言葉も上手く話せなくなっていた。

自慢の暴力的な拳も地面を思いっきり叩きつけると骨折してしまいそうなほど弱体化し
てしまった。

「そんな身体になってしまっては戦えないよな。今すぐ治療してやろう。俺、他にも良
い薬持ってるんだ」

ブレッドは治療と称しマッスルドラゴンの腕に薬品の入った薬を注射した。

「これは『期間不死の薬』といってね。この薬を注射後、しばらくの期間だけ何をさ
れても死なないんだ。だからこれからお礼をしておかないといけないね」

ブレッドはマッスルドラゴンの顔面にストレートパンチを何発もカマした。それにより
彼は死んでもおかしくないのだが薬の効能で一定の期間だけ死ぬことが許されなかった。

「うぐっ、うがぁぁぁああああ!!!」

「この世界を崩壊させてしまった責任は向こうできっちりととらせてもらうぞ。マッス
ルドラゴン(笑)・・・・」

そうしているうちにもマッスルドラゴンは気絶してしまい地面に倒れてしまった。
そして彼を『真面目な世界』に転送し帰ることにした。

「さてと。次の世界に向かうとしよう・・・・。ん?」

と、そのときだった。
先ほど助けたリスが懐いてきた。

「お前、一人ぼっちなのか。だったら俺についてくるといい。別の世界に連れていって
やるよ」

そうしてブレッドはリスを連れて時空移動船に乗りこの荒れ果ててしまった世界を去っ
ていった。




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