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真面目なサイト

ここはどこにでもある普通の真面目なサイトです。

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土曜日の午後10時のこと。
第1話~第3話とは別の個体の真面目 太郎(40歳)は熟睡することに決めた。

「作中、眠っておけば第4話も安心安全に物語を終えることができるな。よし、寝よう」

真面目 太郎はベッドに横たわり毛布を掛けると1分も経たずに眠ってしまった。
実はこの今回の真面目 太郎・・・・・仕事の都合上72時間も眠っていなかったのだ。

この真面目 太郎が勤務する株式会社 真面目グローバルジャパンエンタープライス食品
工業では真面目に休憩時間なしで熱心に長時間に渡り働かせてくれるそうだ。
さらに賃金は長時間働けて低価格又は無料で済むというなんとも真面目で仕事熱心で素
晴らしい企業である。

真面目な世界の素晴らしいところはこうした真面目で熱心な企業がたくさんあるという
ことだ。
低価格又は無料でさらに長時間働けるということはまさしく一石二鳥だった。

真面目 太郎はそのおかげで目覚めることなく、ぐっすりと気持ち良く安らかに眠り続けた。
永遠に・・・・・

・・・・・・

こうして第4話も真面目 太郎が長時間の熟睡のおかげで何も事件・事故・その他出来事
が起こらず安心安全に物語を終えることができた。



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第1話、第2話とは別の個体の真面目 太郎(18歳)は自分の部屋で何もせず椅子に座
ったまま待機していた。
というのは下手に外に出て動くことによって事件・事故・その他の出来事が起き危険だ
と思い、それなら最初から何もしないほうが安心安全であり何も事件などが起きないた
め確実にハッピーエンドを迎えれると思ったからだ。

「よし、このまま時間が経てばそのままハッピーエンドになるぞ。頑張ろう」

真面目 太郎はチラチラと壁に掛けてある時計を真面目に確認していた。
名前が真面目なだけに・・・・・

時刻は午後2時30分を迎え、このまま時間が経過し3時になると『起承転結』の『起
』すら起こらない事件性が全くない安心安全に物語を終えることができる。ハッピーエ
ンドは目前である。

この真面目な世界では安心と安全性を追求しており面白くなくとも安心安全で事件性が
全く起こらなければそれで充分なのだ。

そして午後2時55分になったとき真面目 太郎は笑みを浮かべた。

「あと5分で第3話も終了だ。頑張るぞ。俺の神とも呼ぶべきこの忍耐力で何も起こらず
安心安全なエンドを迎えてやんよ」

真面目 太郎はそうした意気込みで残りの5分を待つことにした。
いや、あと残り4分だった。
これをクリアすれば第3話も安心安全なまま終わりを迎えることができる。

だがそのときだった・・・・・
近くに置いてある黒電話が鳴った。

電話に出ることにより何かが起こると思ったのだろうか。
真面目 太郎は電話を無視することにした。

だが電話はしつこく鳴り響いた。
真面目 太郎の我慢は徐々に損なっていた。もはや集中力も消えていった。

と、そのときだった・・・・
午後3時となり第3話はついに何も起こらないまま安心安全に終えることができた。

「よし、ようやく終わったぞ・・・・第3話も・・・」


そして第3話終了後のこと・・・・

電話は未だに鳴り響いていた。

真面目 太郎はそのまま電話を無視すると思いきや黒電話のほうに視線を交わした。
そして電話の線をそっと抜き電話を黙らせたあと受話器をとりこう囁いた・・・

「電話にでんわあぁぁぁーー!!」

真面目 太郎は大きな声で電話に罵声を浴びせ怒りに任せて電話を勢いよく壁に打ち付
けた。
それにより黒電話は壊れてしまった。

「どうだ。恐れいったろ。これが俺の真面目真剣の実力だ・・・・」

真面目 太郎は機嫌が良くなったようでニヤリと笑みを浮かべながら言った。

そしてすぐに真面目な顔つきとなり部屋を出て言った。
名前が真面目なだけに・・・・・